碇敏之ふつうのおじさん 社長ブログ

2017.01.18

遠き日の苦い思い出・・

今から約20年も前の出来事になります。
それは中学時代の学内マラソン大会での事でした~

 

マラソンとは言っても約10㎞程度のものでしたが、
中長距離があまり好きではなかった自分としては少し憂鬱な気分でいました。
でも、この日は朝からよく晴れ空が真っ青でそんな気分さえ忘れさせてくれるような良い天候に恵まれた日でした。

 

そして朝礼が終わり9:30頃にいよいよスタートとなり、
周りの友達もみんな口々に不平を鳴らしていたので、
自分はその気になりスローペースでスタートしました。

 

なんと周りのみんなはスタートダッシュをかけ、
自分は「やられた!」とは思いつつも、
しばらくの間この現状が受け入れられず頭が混乱していました。

 

そして気を取り直して3㎞も走ったところだったでしょうか。
田舎道の農道なので、車もほとんど通らず澄んだ空気のなかまあまあ快適に走っていました。

 

アップダウンのジグザグにくねった道の少し先に目立った大きな木があり、
その周りで黒く小さな物体が飛び回っているのが見えました。

 

なんの虫だろう~なんて思って走っていると、
いきなり喉の奥の方に何かが引っかかり息が苦しくなりました。

 

はじめは吸い込んでしまった異物を吐き出そうと走りながらもがいていましたが、
喉の奥の方からなんとも言えない苦味があり「やばい!飛んでる変な虫だきっと」と少し焦り気味に吐き出そうとしましたが、あまりに奥の方にきれいに入ったのか指を入れても何をしてもでてきません。

 

そうこうしていると苦味だけが口の中に残り異物はなくなっていました。
走っていた自分としては「きっと上手く吐き出せたんだ」と自分に言い聞かせて走り続けました。そして黒い飛び回っている物体に近づくと、それがてんとう虫であることが分かりました。

「あ~、苦味の正体はこいつだったんだ。絶対に飲み込んだなんてことはないはず」と頭では言い聞かせていたものの、気持ちはズーンと下がりました。

 

一応、午前中でマラソン大会は無事に終了し給食を食べましたが、この口の中の苦味と喉の奥の異物感はなかなか消えず2~3日は何ともいえないモヤモヤが続きました。

 

とりあえずは体調面でも影響はなかったので自然に消えましたが、
そんな遠き日の苦い思い出を思い出したりしています。

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