外国人社員が駐在し、現地の小規模事業者との接点作りに注力。西アジア地域を始め、東アフリカ、東ヨーロッパのハブ拠点として活用。

 リングロー株式会社(本社:東京都豊島区、代表取締役:碇敏之、以下、リングロー)は、2018年2月より、中古パソコンなどを含むIT機器リユース事業の販路拡大のため、アラブ首長国連邦(以下、UAE)を構成する首長国の一つであるドバイに法人を設立し、営業を開始します。51%以上の現地資本の参加を必要とするオンショアに登記することにより、地元の小規模事業者とも接触しやすく、これにより顧客接点を増やすことでビジネスチャンスの拡大を目指します。

 

 この倉庫では、ドバイに限らず周辺諸国からIT機器を仕入れ・回収し、さらに、検査・クリーニングなどの再生作業を行うことで、ニーズのある地域、周辺諸国への輸出機能を持ちます。主に、海外メーカーのノートパソコンをドバイ倉庫に搬入し、ルワンダやエチオピアなどの東アフリカ地域へ販売する予定です。まずは月間取扱台数2,500台を目標としています。

 

▼リングロー拠点(2018年2月21日時点)

ドバイ・オンショアに法人を設立するメリット

 この度、リングローのドバイ拠点は有限責任会社(Limited Liability Company:LLC)としてUAEのオンショア(国内)に法人登記します。UAEに進出する海外企業は、外資100%でも登記が可能なフリーゾーン企業(Free Zone Establishment:FZE)としての立ち上げが一般的で、1985年設立のジェベル・アリ・フリーゾーン(ドバイ)には国内外企業7,000社以上が進出しています。(※1)そんな中リングローがオンショアに拠点を開設した理由は、大企業の連なるフリーゾーンでは取引がしづらい現地の小規模業者ともつながりを作りやすくし、接触回数を増やすことでビジネスチャンスを拡大させていくためです。

リングローの海外販路拡大戦略

 情報機器リユース・リサイクル協会(RITEA)の調査によると、2016年の新製品パソコン出荷台数は1011万2000台で、中古パソコン台数は220万1000台でした。国内パソコン総出荷台数1231万3000台に対し、中古パソコンは17.9%を占めています(※2)。新製品パソコンは出荷台数の減少が目立ちますが、中古パソコンの出荷台数は安定しています。

 

 

 理由の一つには、新興国など海外からのニーズが強まっていることが挙げられます。2016年度に日本から海外へ輸出されたリユース情報機器は、合計66万2000台と過去最高を記録しました(※3)。また、リングローの海外へのパソコン出荷台数は本格的に海外取引を開始した2015年度から年々増加し、2016年度は年間約15,600台でした。

 

 リングローは、2017年9月、IT機器リユース品において世界展開を見据えた販売計画を掲げており、このたび拠点化したドバイ販路により、初年度5億円の売り上げを目標としています。

背景

 ドバイは西アジアに位置することから、歴史的に東洋と西洋のハブとしての役割を果たしてきた土地でもあります。外務省によると、ドバイの日系企業数は2016とされており、年々増加傾向にあります(※4)。また、中小企業のドバイ拠点開設のニーズ増加を受け、2017年8月1日には日本貿易振興機構(JETRO)がドバイ事務局内にビジネス支援を行う「中小企業海外展開現地支援プラットフォーム」を設置しました(※5)。

 

 ドバイはUAEの経済の中心であり、総人口のうち85.0%のグローバル都市です(※6)。ハブ拠点としてビジネスを展開する上で最適な都市であると判断し、拠点を開設する運びとなりました。ドバイは、近隣国の人やモノが頻繁に行き来する、西アジア、東アフリカ、東ヨーロッパへの物流ハブ拠点としても注目されております。リングローは、2015年11月にマレーシアの首都クアラルンプールに拠点を開設しており、今回のドバイで海外2拠点目、今後はアメリカに2拠点、ヨーロッパに1拠点と、2020年までに海外5拠点の開設を目指しています。

 

◆出典

※1『JETRO ホームページ』

https://www.jetro.go.jp/world/middle_east/ae/invest_03.html

※2、※3『情報機器リユース・リサイクル協会(RITEA) 平成29年11月30日プレスリリース』

http://www.ritea.or.jp/pdf/171130.pdf

※4『外務省 海外在留邦人数調査統計(平成29年要約版)』

http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000260884.pdf

※5『日本貿易機構(JETRO)』

https://www.jetro.go.jp/news/releases/2017/362223ef68c94b0a.html

※6『JETROビジュアルで見る世界の都市と消費市場アブダビ・ドバイスタイル』

https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/02/8a510d662cfc29f9/1_overview.pdf

ドバイ拠点概要

社名:Ringrow Computers Trading L.L.C

倉庫所在地:Warehouse No.6, Plot No.365-207, AL Quoz, Dubai

面積:約230㎡

事業内容:リユースIT機器の卸売販売、リユースIT機器の検査・クリーニング作業

連絡先:trade@ringrow.co.jp

会社概要

名称:リングロー株式会社

代表取締役:碇敏之

創業:2001年7月

本社所在地:〒171-0014 東京都豊島区池袋2-77-5 フォーラム・アイエス4階

倉庫所在地:〒352-0011 埼玉県新座市野火止2-12-8

事業内容:リユースIT機器の販売・修理・買取

URL:https://www.ringrow.co.jp/

代表取締役 碇敏之について

 

報道関係者お問い合わせ先

担当:広報課 楢木(ならき) 

TEL:03-5944-8866 

FAX:03-5944-8682 

E-mail:pr-contact@ringrow.co.jp