2020年、年頭所感
2020年1月9日
リングロー株式会社
代表取締役 碇敏之
あけましておめでとうございます。
昨年は、今後発展していくために必要となる、会社の基礎の基礎を築いた年でした。まず行ったのが、給与体系の見直し、幹部社員に対しては別の施策も施しました。これは、一人ひとりが会社のことをより自分事として、経営者レベルの視点で考えるための機会を設けた次第です。
今年はリングローの創立20周年を迎える区切りの年です。会社の基礎作りの第二の手として、この20周年に関する企画でもさらに力を入れていきます。
さて、今日私が一番気になっているのは、外国人の日本参入の動きです。様々なホテル・不動産等を外資系の企業が買い占める、日本の労働人口が少ないことで外国人労働者を導入していく、といった、外国人が日本に参入する動きが近年活発化しています。今年最大の経済効果をもたらすと予想されるオリンピックが、さらに拍車をかけることでしょう。ただ、こういった現状に対して、日本企業全般はどこか指をくわえて見ているだけの受け身スタンスな印象を受けます。
私には経営をするうえで大事にしていることがあります。それは、世間的に選択されない方、“じゃない方”を強く意識することです。
大部分の日本企業がまず行いたがること、今回の件で例えるなら、観光でお金を落としてもらうことや、外国人労働者を雇うこと、それらは確かに大事なことではありますが、本当にそれだけで良いのでしょうか。本当の意味で日本経済を安定して発展させていくためには、さらに一歩進んだ能動的な動き、つまり“じゃない方”の動きこそ推進するべきなのではないかと私は思うのです。
例えば外国人労働者を大量に雇う場合、発生しがちなのが、日本語学校が近くにない、住む場所が少ないという問題。これは地域問わず全国に目を向けて解決していかなければいけません。リングローとしては、「おかえり集学校プロジェクト」の全国展開を通し、雇用創出だけでなく、その近くに日本語学校も設けることも視野に入れ、外国人が日本で安定して働いていける環境作りをしていけないかと思案しています。
また、世間では連日、グレーゾーンな契約や言葉巧みに騙して外国人労働者を日本に流入するなどのやり方が横行しています。これも見てみぬふりの姿勢を崩し、もっと民間や企業が入ってオープンにさせていかない限り、清廉潔白な社会には到底なり得ないでしょう。リングローは、オリンピックに便乗して倫理を外れた行動を起こす企業や政治家には一切加担せず、正々堂々と尽力していく次第です。
今年も、リングロー株式会社をよろしくお願いいたします。