2023年、年頭所感

2023年1月1日

リングロー株式会社

代表取締役 碇敏之

 あけましておめでとうございます。

 

 昨年は、ご時世的な影響もあり想定していた以上に業績に大打撃を受けると同時に、リングローの弱点が露呈した年でした。ただ、これを通して改善ポイントが明確になり、課題ややるべきこともはっきりしました。昨年の気付きがなかったらBtoBに頼ろうとする癖も抜けなかったでしょう。今年からは、より業況に左右されないようなやり方を模索していかなければいけません。

 

 課題はいくつか挙げられますが、そのうちの1つが、“リングローならでは”の固定のお客様を獲得する必要があるということです。そのためにはまだやっていない・やれていない領域に着手していくことが大事だと考えています。BtoCや卸売のBtoB、法人販売のBtoBはもちろんのこと、BtoPandS(Public,School)、BtoPandC(Public,Consumer)などもそうです。これまでやっていなかった分、言うまでもなく多大な労力がかかるでしょうが、これまで廃校活用事業の「おかえり集学校プロジェクト」を通して全国の自治体さんのお話を伺ってきた経験から、きちんと信頼関係を築いていくことができれば、他社との差別化に繋がると確信しています。

 

 ちなみに、昨年の年頭所感でお話していた新会社の設立や宿泊事業については、順調に法人化の申請や学生寮として利用できるアパート建築の話などが進んでいる状況です。昨年時点で想定していたところまではまだ達していませんが、形になるよう着実に進めていきたい所存です。

 

 併せて、より拡大していきたいと述べた「全国通勤圏内(全国を縦横無尽に飛び回って仕事ができる体制)」に関しては、関東にいるごく一部の社員を、少しずつではありますが巻き込んで動けていると思っています。また、各集学校で採用したメンバーも同様の動きをし始めている状況です。
 自分としては、「全国通勤圏内」を通して、固定概念や常識にとらわれない動き方をなるべく多くのメンバーに身に着けてほしいと思っています。既成概念や自分だけが思っているような常識にとらわれると、自然と行動範囲が狭くなってしまい、仕事の質が落ちる傾向にあるためです。一人一人が、どういった局面でも仕事を作り出せたり、生きていく力を発揮できたりといった存在に成長してくれると嬉しい限りです。

 

 なお、これは持論かつ内輪の話になってしまいますが、リングローには周りの空気感に飲まれやすいタイプの人が多いように感じています。これに関しては個人個人で打破できるようにしていかないといけません。精神力の話だと思われがちですが、自分としては思考力寄りの話だと考えています。思考が停止すると、そこで全てが止まってしまい、結果、時間や機会の損失に繋がりかねませんよね。こういった状況を打破するためにも、「全国通勤圏内」を通して、柔軟性・対応力のある人材を育成していきたいと思っています。

 

 話は変わりますが、昨年の動きの中で成果として大きかったものは何だろうと記憶を巡らせてみました。様々な要素が浮かんできたのですが、その中でも11月に行った「IT地域活性連絡協議会」が大きかったように思います。これは自治体さん同士の横の繋がり強化を意識したイベントで、昨年の年頭所感でも実現したいと公言していたものです。
 当日は「おかえり集学校プロジェクト」で関わりのある自治体さんをはじめ、19か所の市町村から関係者の皆様にお集まりいただき、地域課題やITの活用事例などについての共有と勉強会を行いました。ご参加くださった皆様からは有難いことにたくさんのお褒めの言葉と期待の声をいただき、大変身の引き締まる思いでした。今後も年1回~2回の頻度でさらに輪を広げて開催し、参加される自治体さんにとって有意義な集まりになるよう尽力して参ります。

 

 さて、これまで昨年の動きについてお話してきましたが、2023年は「基礎工事後の土台作りの年」にしていきたいと思っています。「おかえり集学校プロジェクト」においておおまかな基礎工事、つまり47都道府県全県への足がかりが固まりました。今年はその上に建築の土台を作っていくところに注力していく次第です。

 

 さらにリングロー社内に向けては、前述した「全国通勤圏内」に加え、“対等に話し合える人材”の育成に力を入れていきたいと思っています。というのも、現状リングローでは専門分野に精通しているスペシャリストはいても、横断的な仕事ができる人材が少ないという問題を抱えているためです。これを解消するための一策として始めたのが、昨年より導入した「ギルド制(部署の概念を排除して社内全体に対して業務を発注できる制度)」です。
 スペシャリストが育つのはもちろん素晴らしいことなのですが、横断的な仕事をする能力も比例して育たないことには、様々な仕事に対して干渉したり問題を解決したりすることも難しいと考えています。業務について広い範囲で対等に話し合いができる人材を1人でも多く育成していけるよう、思案していくつもりです。

 

 そういえば、今年は卯年ですね。リングロー的には兎と亀の両方の要素が必要な年です。スピード感を持ちつつ、バランスを取りながら何事も着実に進めていきたいと思います。

 

 やらないといけないことは盛りだくさんですが、唯一無二の企業を目指して今年も全力で邁進して参ります。

 

 今年も、リングロー株式会社をよろしくお願いいたします。

 

会社概要

碇 敏之(いかり としゆき)
1973年、北海道生まれの元漁師。高校中退後、ミュージシャンを目指し上京。2001年に有限会社リペアシステムサービス(現:リングロー株式会社)を設立。2021年に創立20周年を迎える。主力事業は中古パソコンの販売・修理・買取。2018年4月に販売を開始した、本体と電話サポートが無期限保証になる中古パソコン「R∞PC(アールピーシー)」をはじめ、廃校活用の「おかえり集学校プロジェクト」を立ち上げるなど、斬新な取り組みで業界をけん引している。2023年1月現在、13校の集学校を開校。(プレオープン含む。)自治体と包括連携協定を締結し、住民のIT技術の向上や地域のDX推進のほか、空き家・空き店舗活用、ワクチン接種サポート、ドローンのプログラミング教室等の活動にも力を入れている。

 

名称:リングロー株式会社 http://www.ringrow.co.jp/
本社所在地:〒171-0021 東京都豊島区西池袋5-1-3 メトロシティ西池袋4階
事業内容:中古パソコンの販売・修理・買取

 

報道関係者お問い合わせ先
広報担当:蓮実(はすみ)
TEL:03-6747-3600
FAX:03-6747-3620
E-mail: pr-contact@ringrow.co.jp