ご挨拶

【入社3年目の社員Sくん】「誰もが活躍できる会社」と「誰でもいい仕事が多い会社」って具体的にどういうところが違うんですか?

【碇】「誰もが活躍できる会社」というのは、その人自身の個性(強み&弱み,得意&不得意,好き&嫌い,やりたい&やりたくない…など)を加味した結果、一番活かしやすいところを最適化できる会社で、しかも、その最適な状況は常に変化するので、会社の制度や仕組みもどんどん変化させていく会社のことで。逆に「誰でもいい仕事が多い会社」というのは、従来のマニュアル縛りで常に仕事や業務体系に対して合う人材を充てていく会社のことを指すけど、わかる?

うーん。「誰でもいい仕事が多い会社」の方が効率が良い印象がありますし、「誰もが活躍できる会社」の方は具体的なメリットがよくわからないのですが。

たしかにそうかもね。(笑)
「誰でもいい仕事が多い会社」は、資本主義の発生以来ずうっと修練されてきているので、皆にとって馴染もあるし、たくさんの人々が研究してきているから、2~3年の短スパンであれば立ち上がりも早く事業計画にも沿って進めやすく一見効率は良さそうに見えるかもしれないね。例えば、

・人がいるから地球があるのではなく、地球に生命の生存環境があるから人が住める。
・社会があるから人がいるのではなく、人が集まって社会や国が成立する。
・会社があるから仕事があるのではなく、ニーズがあるから仕事(会社)が成立する。

要は、あくまでも重要なのは世の中のニーズを企業が常に対応できているかどうかであって、マニュアルに縛られた企業の対応に顧客ニーズを合わせにいくのは本末転倒。

ふむふむ。

なので、「覚えやすいから」とか「教えやすいから」とか成果がすぐ出るやり方は、結果として企業の体制に顧客のニーズを合わせにいかなければいけない歪んだ体系を作り出してしまっていて、中長期で考えたら、企業にとって効率的であるとは到底言えない。

何となくはわかってきましたが、そんな先のことまでイメージするのは難しいんですけど。

そうかもしれないけど、でも、逆に言えば2~3年しか先が見えない会社って考えたら、いろんな意味でまずくない?(笑)そんな会社勤めたい?ましてや自分の買った商品の会社が2~3年で無くなったら困るよね。だから、一見すると2~3年の事業計画に沿って進めるというのはすごく堅実そうには見えるし、傍から見ても分かり易い事業形態にも見えるけど、自分からすると理解しやすい事業計画そのものには意味がない。

でも、社長の言う「誰でもいい仕事が多い会社」で成功している会社はたくさんありますよね?