碇敏之ふつうのおじさん 社長ブログ

2017.06.23

ギターのチューニングがオープンチューニングになってた!

自分がまだ築地で働いている頃の事です。

 

この頃勤めていた会社には、3LDKマンションの会社の寮があり、自分はその寮に住まわせてもらっていました。自分も含め独身男性3人が住んでいたため、リビングなどの共有スペースはあまり掃除もされず汚れている事が多かったのか、2ヶ月に一度ほど清掃会社さんに内部の掃除を会社の方で頼んでいてくれました。

 

そこである時からギターのチューニングが変わっている事に気づきました!

 

はじめは湿気のせいか弦が伸びたせいだろうと思っていましたが、あまりにも毎回この現象が続いたので、さすがに故意的に誰かが変えていると確信しました。

 

そこで、異変があった時点をたどると、明らかに清掃業者が入った直後が多いことがわかり、おそらくその誰かしらが触っていると思いました。はじめは困惑や怒りがありましたが、もしかすると音楽好きの人がいるのかもと思い好意的に気になるようになりました。

 

しばらくすると、たまたまですが昼間に寮に戻る用事ができ、その日がたまたま清掃業者が入る日でした。そうすると思った通りマンションに戻った時清掃業者がいて、しかも自分のギターをちょうど弾いている最中でした。

 

↑左側がバンドマン時代の碇青年。右側は先輩。

 

ギターを弾いていた清掃業者の人は20代後半くらいで、明らかに「バンドやってます」という感じの人でした。そして自分の部屋に入って本人と顔を合わせた時、「こんちわ~」と愛想よく挨拶をされ、「ギターちょっと借りてるよ!」と友達かのように言われ、自分も「あ、どうも」と言いしばらく弾き終わるのを待っていました。

 

弾き終わってからもしばらくは音楽についてお互い語り、普通にバンドマン同士の会話をしていました。田舎から出てきたばかりの自分としては「東京って色んなことがあるな~」などと思いながら、「結局この人は掃除はちゃんとしてるんだろうか」と思いながら最後に一言、「自分のギター使うのは構わないんだけど、使うなら使うとメモか何かが欲しいし、もしくは使ったら元のチューニングに戻してくれますか?」と一応は伝えました。4人のグループで来ていたので他の人も聞いていて、そのうちのリーダーっぽい人がものすごく平謝りにお辞儀をしていたのが今でもしっかりと記憶に残っています。

 

自分は本当に東京に出て来たばかりで音楽つながりの知り合いが増えるかもと思い、少しばかり良い期待もしていたのですが、それ以降ギターのチューニングも変わっておらず、ギターに触った痕跡もありませんでした。

 

「あ~、あの人担当場所を変えられちゃったか辞めちゃったのかなぁ~」と思い少し寂しい気持ちになった19才上京したばかりの頃の自分でした~

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